People 01

私は、未知への好奇心で
ヘルスケアの未来を動かしている

D.I.|研究開発職2020年 新卒入社

D.I.|研究開発職

2020年 新卒入社

富士レビオ株式会社

研究開発本部 研究推進部 バイオ素材研究課

医学系研究科 卒

※所属は取材当時の情報です。

profile

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    現在の仕事

    研究成果を必要とする人へ届けたい

    高校生の頃に染色体異常による先天性疾患に興味を持ち、大学・大学院で勉強を続けました。研究の世界に身を置きたいと思い、博士課程まで進学しましたが、次第に研究成果を論文として発表するだけでは物足りないと思うようになりました。学会でのシンポジウムなどでは、先天性疾患を持つ方やそのご家族の話を聞く機会もありましたが、そこでは私たちのような研究者と疾患を持つ方々の、目指す場所や疾患そのものに対する意識の差を感じていました。結果、自分の研究成果を必要とする人に近い場所まで届けることにこそ研究の意義があるのではないかと考え、企業への就職を検討するようになりました。

    その中で注目したのがヘルスケア、特に診断薬の開発です。世界中の誰もが病気に罹る可能性があるわけですから、多くの人の病気の予防や早期発見に、自分の研究が役立つはずだと考えました。H.U.グループには、IVD(体外診断用医薬品)の開発・販売を担う富士レビオ、その試薬を使った検査を行うエスアールエルがあり、試薬開発に対して現場のフィードバックを受けられるサイクルがあります。現場を感じながら包括的に診断薬開発に関われる可能性に魅力を感じ、入社を決めました。

    3年目に配属となった今の部署のミッションは、病気の早期発見・治療につなげるために、発病前のわずかな病原物質も検出する超・高感度測定技術を用いた次期診断薬プラットフォームの開発です。この技術は2022年にグループ会社となったアメリカ・Fluxus社と共同で研究を進めていますが、私はそこで用いる新規試薬の開発・検証を担当。日常的にFluxus社と連携を取りながら、チーム一丸となって検査現場のニーズに合わせた診断薬プラットフォームを市場に出すことを目指しています。

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    私のやりがい

    周りとのコミュニケーションが、
    好奇心を刺激する

    入社当初に所属した前部署では、幸運にも私が担当した新しい試薬の基礎研究が製品化につながりましたが、研究は99.9%が失敗でもおかしくない世界です。今の研究においても、自分の仮説や研究プロセスが本当に正しいのか思い悩むことはありますが、そんな時にそれぞれの専門性を持つ人が私の周りにたくさんいることは、単科キャンパスで他の学部との意見交換の場がほとんどなかった大学院時代との大きな違いです。

    私は初対面の人にも、相手のこれまでの研究内容などをインタビューしてしまうほどの話し好き(笑)。興味のあることは、とことん追求するタイプです。社内には医学・化学・生物学といったさまざまな分野を得意とする社員が在籍しており、実験の結果が出るまでの待ち時間などでも、気軽に声を掛けて、意見交換ができる環境は、入社前の想像以上に有益でした。自分の知らない専門的な知識や経験を聞くことや、客観的なアドバイスが解決のヒントになったり、自分の仮説がブラッシュアップできたりしたことは、これまでに何度もありました。

    私は研究者が持っている“知りたい”という欲求こそが、0.1%の成功を引き寄せるキーだと考えています。チームや部署、ときにはエスアールエル、H.U.グループ中央研究所など、グループだからできる部署や会社の垣根を超えたコミュニケーションが、私の好奇心を刺激し、研究を前進させてくれます。H.U.グループには社内公募制度があり、グループ内で異動する人も多いことから、さまざまな部署に知り合いがいます。情報共有がしやすい点も、ここで働く魅力だと感じています。

  3. 03

    今後の目標

    検査技術を進化させる、
    これまでにはないアプローチを視野に

    当面の目標は、担当する超・高感度検出技術を用いた次世代診断プラットフォームを世に送り出すこと。そして、誰でもこの技術を活用できるように平易化すること。グループ全体で運用したいと考えています。先日までFluxus社のメンバーが研修で来日し、私がその指導を行っていたのですが、今度は私がアメリカへ約1カ月出張して、向こうの技術を学ぶ機会を得ることになりました。このようなこれまでにない新しい環境が、日々、私の好奇心を刺激しています。

    その一方で、超・高感度測定技術の開発だけでは満たせない患者様のニーズがあると考えているので、未来の検査を見据えた、これまでにないアプローチでの研究にも取り組みたいと考えています。そのために、定期的に興味のある学術論文を読み、周りと「こんなことが実現できれば、面白いよね?」とディスカッションを重ねるなど、情報を積極的に集め、交換するようにしています。その積み重ねが検査技術を進化させる研究成果に、そして、技術を必要な人の近くまで届けることにもつながっていくと信じています。

私を動かしているもの

  • 好奇心50%

    研究において、好奇心はさまざまな場面で有用です。「病気や検査のことをもっと知りたい」「他の人はどんな風に研究に取り組んでいるのかを知りたい」といった思いが、学会への参加や文献検索、周りとのコミュニケーションのきっかけに。好奇心は私が仕事をする上でもっとも大切にしているものです。

  • 趣味50%

    趣味にも全力を傾けることでオン・オフにメリハリがついています。1週間を良いリズムで過ごせていると感じています。学生時代は軽音楽部に所属するなど、私は大の音楽好き。研究所の同僚と組んだバンドでの活動や、好きなアーティストのライブ鑑賞などを通してリフレッシュしています。

column

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