H.U.BionessComplex
H.U.BionessComplex
鴫原 玄
エスアールエル 検査統括本部 鴫原 玄Ken SHIGIHARA

臨床検査の最前線から、検査領域の構築へ。
今後は運用面でも、さらに完成度を高めたい。

私は2018年から、新ラボでの検査領域の構築を担当しています。もともとは臨床検査技師として入社し、5年ほどは京都で、検査実務に携わっていました。その後にH.U. Bioness Complexのプロジェクトが始動して、「現場を知っている人間は着眼点が適切だろう」とプロジェクト担当に任命されました。

簡単に言うと、検査に携わる人が仕事しやすい環境を構築するのが私の仕事です。具体的には、新しい検査機器やシステム、各検査室の設備や備品についてのテストや検証、確認の支援と管理など。同時に、各部門現場の人から要望をヒアリングし取り纏め、外部の関係者に繋げて、さまざまなジャンルの課題を横断的にクリアしていきます。
細かいところでは、各検査室のコンセントの位置や数、器具を洗浄する流しなども、導入する機器を照らし合わせて、私たちがすべて検討し、決定しました。問題点を抜けなく確認するのは大変ですが、完成したシステムが稼働しているのを見ると、本当にやり甲斐を感じます。

完成したT-Cube(検査ラボ棟)に初めて足を踏み入れた時は、とても感動しました。こんなに広大な敷地やこの大きさの施設は、他の検査センターでは、たぶん例がないと思います。この大きなプロジェクトに携わることができて、素直に嬉しいです。今後は、運用なども含めて全体で完成度を高めていければと思っています。

最先端の検査環境
My WOW!
Point
最先端の検査環境

毎日を楽しむ、スキルを上げる、世界を変える。
ここには、その仕掛けがたくさんある。

好きな場所はたくさんありますが、やはり建設着工前からシステム構築に関わったT-Cube(検査ラボ棟)は、思い入れが強いです。T-Cube内各階の真っ白な廊下には、さまざまな私たちの強みが、グラフィックメッセージで表現されています。たとえば、最先端技術と検査環境を表現するために「Special lab for Advanced tech」、圧倒的な経験値・データ量を示すために「Big Date Analytics」、スペシャリスト揃いの検査チームの紹介として「Our People、Our Brand」、検査と研究の連携により進化し続ける、生きたラボであることを「Accelerating Innovation」など。
ピクトグラム風のデザインが、洗練されていてとても印象的です。こうしたサインを毎日なにげなく目にすることで、自然と自分たちの意識もInspire される気がします。

ここは、建築物としてもいろいろ面白いんです。たとえば廊下の端から反対の端を見ると、左右の出入り口の連なりが、無限に重なった白の四角形みたいで圧巻です。まるで、白いトリックルームに入ったようで、廊下の長さひとつとっても、この施設の大きさを実感します。

広いワンフロアで多くの検査を展開する利点は、セクション間の相互フォローや知識の共有がスムーズで、みんながいつのまにかスキルアップし、マルチタスク化できること。ポジティブな循環が生まれやすく、職場の雰囲気もとても良くなります。

他には、食堂へ向かう回廊も結構気に入ってます。T-Cube内のフロア移動に階段を使って、食堂まで片道5分弱ですね。昼休みや休憩のとき、外の景色を眺めながら、T-Cube内とは趣の異なる有機的なカーブや地形を活かした緩い起伏に沿って、ゆったり歩く。その5分が、気持ちのリセットや戻ってからやることの整理によく効きます。夕暮れ時や、日没後にライトアップされた中庭も、また素敵なんです。

そうそう、夏の夜は照明に誘われて、カブトムシがたくさん来ますよ。カブトムシ、いいですよね。これも私の小さなMy Wow!です。