H.U.BionessComplex
H.U.BionessComplex
小林 大祐
クリニカルネットワーク SCM事業管理部 小林 大祐 Daisuke KOBAYASHI

異業種の知見を、医療の未来に活かす。
全力で駆け抜けた、あきる野プロジェクト。

私は、H.U. Bioness Complexがまだ建設中の頃から、構内の物流機能自動化プロジェクトに携わっています。これまでに、T-Cube(検査ラボ棟)への無人輸送車(AGV/AIV)の導入、検査の自動化を進めるための「標準容器」の開発などを手がけました。

実は畑違いからの転職で、前職は、自動車メーカーです。工場や倉庫で安全にモノを運ぶための仕組み作りを担当し、現場の環境整備に強い興味を感じていました。そんな中で、倉庫機能を持つ会社に出会い、「医療は専門外だけど、物流管理や環境改善の面で絶対貢献できるぞ」と確信し、2017年に入社しました。

当時は、倉庫の在庫管理などもアナログな部分が残っていたので、「まずはロケーション管理から、より良い仕組みに変えていこう」と働きかけて。作業環境の改善活動を2年ほど続けていたら、今回の新ラボプロジェクトからお声がかかりました。

稼働までの約2年は、実際に使う人たちの意見をヒアリングして、装置メーカー等の協力会社含め社内外の多くの人たちと試行錯誤や、擦り合わせや、トライ&エラーを繰り返して……。それが本当に大変で、途中何度かは、正直もう泣きそうでした(笑)。

いまT-Cubeの内外でスムーズに検体が流れている様子を見ると、苦労が報われる思いがするし、関わってくれた人への感謝でいっぱいになります。ここは本当に、多くの人のそれぞれの思いが、詰まりに詰まった新ラボなんです。

検体を運ぶ自動搬送車
My WOW!
Point
検体を運ぶ自動搬送車

なお伸びしろのあるAGVとAIVが、
「まだ仕事は終わらない」と、私を走らせる。

Pointと言うには広範囲ですが(笑)、私がWow!を感じるのは、無人輸送車のAGVやAIVが元気に走り回る現場です。屋外用のAGVは現在2台稼働していて、寒い夜も酷暑の昼も、T-Cube(検査ラボ棟)とT-Cube別館(Annex棟)の間を力強く往復します。屋内用のAIVは15台あり、こちらはT-Cube内を軽快に巡行しています。

T-Cubeは、1フロアの縦横が100m×150mで、3階建。毎日運び込まれる検体や試薬・資材、運び出す廃棄物、どちらも膨大な量です。AIVは検査室でも立ち回りしやすい小型の筐体ですが、大きなラックを器用に載せて、広いT-Cube内をせっせと走ります。キビキビと動くけれど、近くに人が歩いていると立ち止まって待機したり、他のAIVと干渉しないように自動でリルートしたり、とても賢いんです。

AIVは、エレベーターも自分で呼んで1人で乗れます。それでも自分は、「もっと最適化できないか」をいつも考えていて、自動化に関しては、まだ多くの可能性を感じています。 なお取り組むべき課題はあるし、それをクリアしていくことで、自分はもっと、人々の健康や医療の未来に貢献できると思います。そんなふうに仕事のモチベーションが刺激される意味でも、自分には、AGVやAIVの走る現場に立つことが、常にWow!です。